シナリオ「草原を駆け抜けて」-冒険の振り返り-

賢者の国オランの片隅。

3ヶ月ほど前にひとつの冒険を終えた、
コトリーヌさんと、マーシャさん、そして旅の仲間パロは、
冒険者の店「黄金のたてがみ亭」で、くつろいでいました。

春のころにコトリーヌさんの卒業式がありました。
コトリーヌさんは使い魔の黒猫を儀式によって召喚します。

そして、初夏、マーシャのもとに、一通の手紙が届きます。
差出人はミラルゴに暮らすマーシャの両親で、
相談があるので、かえってきてほしい、との、ことでした。

コトリーヌと、マーシャ、パロは、三人でミラルゴへ、
旅立つことを決めます。

ミラルゴへの道中では、マーシャの師匠メイケや同級生との再会があったり、
荷馬車の護衛を依頼され、蛮族とたたかうといった、エピソードがありました。

コトリーヌさんと、マーシャさん、パロは、
三週間半の長旅を経て、いよいよマーシャの実家に到着しました。

マーシャの父シューダと母リーシャは、ケンタウロスの人たちを保護していました。
人間の部族から襲撃があったのです。
コトリーヌさんたちが事情を聴いたところ、
人間の部族のあいだで眠り病のはやり病がひろがり、
そんな中、おそろしいファラリスの暗黒神官ゾガがやってきて、
人々を洗脳していったというのです。
マーシャの父シューダと母リーシャからの依頼は、
ファラリスの脅威を除いてほしい、というものでした。

ケンタウロスの部族と人間の部族はもともと仲がよくなかったけれど、
族長の娘の、人間のミト姫と、ケンタウロスのシーア姫が、
架け橋となって、これからは友好関係が築き上げられるはずでした。
ゾガの洗脳を振り切り人間の部族を脱出した青年ディレクと、ケンタウロスの女戦士ハウ、
ミト姫とシーア姫の親友である二人が、打倒暗黒神官ゾガに協力してくれるそうです。

そんな折、矢文を射かけてきたのは、ゾガに洗脳された人間の部族のひとり、
キドニスさんでした、キドニスさんは、マーシャのサニティの神聖魔法によって、
正気を取り戻し、コトリーヌさんたちに協力してくれることになりました。

矢文で「ルーインズの遺跡にミト姫を連れてこい」と言われた
コトリーヌさんたちは、作戦を立てます。
キドニスさんには、コトリーヌさんの使い魔の黒猫と共に、
そしらぬ顔でもどってもらい、シーア姫に、
インビジビリティのコモンルーンをわたしてもらいます、
コトリーヌさんたちは、おくれて遺跡へと向かい、近くまで来たとき、
黒猫がシーア姫に合図します、シーア姫はコモンルーンのチカラで、姿をくらませます。
ミト姫は安全なマーシャさんの実家にのこってもらい、コトリーヌさんがミト姫になりすまして、
ルーインズの遺跡に向かいます。
ミト姫とシーア姫さえ無事なら、コトリーヌさんたちは、おもいきりあばれられます。

果たして作戦は上手く運びました。
シーア姫は身を隠すことに成功し、人間の部族の人たちやゾガは、
変装したコトリーヌさんをミト姫だと信じているようでした。

ルーインズの遺跡では、ファラリスの暗黒神官ゾガが、儀式の準備を万端にととのえていました。
ゾガは語ります、7年前に妻と娘を、眠り病によって亡くしたこと、
ファラリスの教えに傾倒したこと、放浪の旅をしながら、人々の病を治して旅をしていたこと、
人間の部族の人たちが眠り病にくるしみ、救おうとしたこと。
何人かは助けられたけれど、どこか娘の面影をかさねていた、エルナーゼという名の少女は、
救えなかったこと、そして、いけにえを用いてでも、エルナーゼをよみがえらせようとおもったこと。
キドニスさんも眠り病で妻と娘を亡くし、
他人事でなく、キドニスさんの娘もよみがえらせようとしていること。
ミト姫とシーア姫は、いけにえとして、うってつけの器であること。

儀式の祭壇にエルナーゼとキドニスさんの娘アノの身体を置き、額に手をかざした、
ゾガは、ルーインズの遺跡中にえがいた魔法陣を発動させ、ミト姫であると信じているコトリーヌさんと、
姿をくらましているけれど、まだ遠くへは行っていないだろうシーア姫をいけにえに、
無理やりに儀式を始動しますが、マーシャさんがこれをさえぎり、
正体を明かしたコトリーヌさんたちと、ゾガの、熾烈なバトルが幕をあけます。

ゾガは優秀なシャーマンでもあり、強力なバルキリー・ジャベリンを放ったり、
そしてライカンスロープに罹患しており、追いつめられると、ワー・ハイウルフへと姿を変え、
コトリーヌさんたちに襲い掛かります。

死闘の末、ゾガさんを気絶させることに成功します。

人間の部族の人たちは我に返り、
ケンタウロスの人たちに三日後に謝罪に行くことを約束し、
エルナーゼとアノの亡骸を埋葬して、集落へと帰って行きました。

気絶したゾガを連れて、マーシャさんの実家にもどると、ケンタウロスの人たちのあいだでも、
眠り病がひろがっていました、この事態を解決するチカラを持つものはゾガさん以外にいません。

介抱されたゾガさんは、ゆめの中で妻と娘とエルナーゼと再会を果たしていて、
彼女らをやすらかに眠らせておくこと、
ファラリスのチカラはもうじぶんに必要ないことを悟っていました。
さいごのファラリスのチカラでゾガさんは眠り病の脅威を取り除きます。

ゾガさんはケンタウロスの人たちに謝罪し、これからはミラルゴのかたすみで、ひとり、
眠り病の特効薬をさがす研究をしながら、生きて行くことを伝えて、マーシャの実家をあとにします。
マーシャの父シューダは、そんなゾガさんに、手紙のやりとりをしようということや、
たまに様子をみに行こうと、見守ることを、言葉にして伝えます。

三日後、人間の部族の人たちが、ケンタウロスの部族の人たちに謝罪をしました。
ミト姫が我が身の危険をかえりみず眠り病のケンタウロスの人たちを看病していたこと、
シーア姫が不安のおおきかった人間の部族の人たちを懸命にはげまし共に居てくれたこと。
両者は互いを尊重しあっていて、
きっとこれから、友好的な関係が、はぐくまれてゆくことでしょう。
後日、ケンタウロスの人たちが、チカラ尽き、たおれているゾガをみつけ、
エルナーゼのそばに埋葬したそうです――

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